疫病退散祈願祭

この度、極楽寺のアマビエ様「疫病退散祈願祭」というこの試みに、たくさんの皆様からご喜捨を賜りました。誠に有難うございました。

本日、午前10時より、極楽寺僧侶一同による祈願祭を無事に執り行うことができました。皆様に感謝し、ご報告をさせて頂きます。

例年この日に行っていた、お地蔵様の祭礼では、お檀家様、ご近所の皆様、音楽会に参加して下さったご家族など、賑やかに行われるはずでした。しかし、今年はそれが叶いませんでした。雲一つない青空、アマビエ様の旗がたなびき、ろうそくが灯され、お花が飾られ、あとはお参りの皆様のにぎやかなお声があれば、完璧な法要になっていたと思います。「無観客試合」ならぬ「無参詣者法要」がこんなに寂しいものかと、静かな境内を見回して感じました。

100年前にスペイン風邪(インフルエンザ)の大流行があり、日本では、2300万人が感染し、約40万人が亡くなられるという大惨事でした。日本ではそれ以後100年の間に、散発的な感染症の流行はありましたが、大きな被害がなかったためか、感染症の怖さを日本人は忘れていたようです。今、ようやく全国の移動も認められ、少しずつ社会が動き出しました。ウイルスには移動手段がありません。人にくっついて移動して感染を拡大させるわけです。人々が社会活動を活発にすれば、必ず再び感染も広がります。手洗い、マスク、人と人の距離を取ることで、感染爆発を食い止めることができる事は、2月からこれまでの日本人の行動が証明しています。息の長い新型コロナウイルスとの付き合いになりますが、息切れせず、我慢強く行動して、ワクチン開発と治療薬の確定まで頑張りぬきましょう。

どうか一日も早くこの感染症が治まるようにと、極楽寺有縁の皆様がご無事でこのコロナ禍を乗り切れるようにと、極楽寺一同懸命に疫病退散祈願祭を執り行いました。お参りの方がおられない静かな法要でしたが、その様子をご紹介します。

まず、マスク姿の一同が入堂し、本尊様の前で読経をいたしました。

本堂での読経が終わり、極楽寺一同がお地蔵様の前に進みます。

お地蔵様の周りにアマビエ様の旗がたなびき、住職手書きの看板、そしてお供物お花などきれいに飾られました。

 

 

お地蔵様の前で、ご喜捨頂いた皆様のお名前をお読上げし、疫病退散とご健勝を御祈願申し上げました。

この雲一つないお天気の下、お参りの方が誰もいない静かな境内に、僧侶の読経のみが響き渡りました。

ソーシャルディスタンスを取って、記念撮影をいたしました。

法要の動画は近日中にこのブログでアップする予定です。是非ご覧ください。