桜開花

今日で三月が終わります。厳冬大雪の冬が終わり、ようやく春だ、と思ったとたん桜開花そして満開です。気温が引き続き高く、一気に開花が進んだので、小学生が満開の桜の下を入学式、という図は残念ながら見られないかもしれません。

極楽寺の桜は、冬の間チラホラ咲く冬桜と、春に咲く枝垂れ桜だけですから、ちょっと寂しい感じですが、それでも境内が華やいだ雰囲気になりました。

参道入り口の雪柳が小さな白い花を付けました。桜とほぼ同時に咲き始めます。


門を入って左に曲がると、永代供養墓「勝縁塔」があります。その後ろに、小さな枝垂れ桜が2本あります。ピンク色の濃い花を咲かせました。

参道を進み、お地蔵様までくると、入り口に植えられた枝垂れ桜が目に入ります。これは、現住職が晋山(先代から住職を引き継ぐ)したときに、三条高校の同級生がお祝いに贈ってくれた桜です。最初は細く弱々しかったのですが、13年経ちずいぶん大きくなりました。

お地蔵様の後ろに密着していた、旧小山屋旅館が取り壊されたため、写真を撮ってもきれいな青空が見えて清々しい雰囲気です。と言っても、昨日は黄砂で青空もうっすら黄色がかっていました。

本堂を正面から見ると向かって右に咲いています。木はぐんぐん大きくなるのですが、花はあまりつかない品種のようで、ちょっと寂しいのですが、美しい八重の花を咲かせています。
三条市も、桜の見どころはたくさんあります。近所では、北三条駅前、旧三条小学校跡地(現在隈研吾氏の設計で、立派な図書館を建設途中です)、大崎山公園(日本で初めて日食観察で有名)、本成寺参道など。極楽寺近くでは、實盛寺様や、宗正寺様の桜も見事です。

一気に暖かくなったため、気付いたら満開、という状態です。もう少しゆっくり楽しみたいのですが、ちょっとせわしない感じです。雪が消えれば草も目立ち始め、そろそろ草取りの話題が出てくるかもしれません。農家の方は、田仕事が始まり、畑の野菜も市場に顔を見せ始めました。
コロナ禍で社会はまだまだ閉塞感に満ちていますが、自然に目を向ければ、そんなことはお構いなく、季節が来れば芽を吹き、花を咲かせ、実をつけます。「明日は今日よりきっと良い日になる」は、このブログでもご紹介した、英国のキャプテントムの言葉です。感染第4波が来ていると言われていますが、きれいな自然を見て、気持ちを落ち着け、引き続き感染予防に頑張って行きましょう。