最後の大雪(願い)
もう、これが最後であってくれと願いながらの投稿です。
白黒のモノクロ写真のような風景も、もう見飽きた事と思います。写している方もそろそろうんざりです。
雪がどんどん降ると、我が家は「塀垣積雪計」と言って、廊下から窓を開けて、塀垣の雪を一か所だけ落とします。すると翌朝、そこに積もっている分は一夜で降ったことになるわけです。今朝は20センチほどありました。それまで積もったの30センチと足して全部で50センチくらいになっています。今シーズンは大雪になると覚悟を決めて過ごしていますが、12月、1月、2月と何度も寒波が訪れ、特に今回の雪は、もう春はそこまでと希望を持っていたから、尚更みんながっくりと肩を落としているような状況です。
文句を言っても雪は消えませんから、せっせと雪を片付けるしかないのが雪国の宿命です。いずれ溶けて水になるものに、設備、労力、金銭をかけて、何度も何度も同じ作業をする雪国の人々の忍耐強さ。大雪が降ると除雪作業で命を落とす人の数、怪我をする人の数、とても多いものです。雪下ろし事故のニュースでは「ひとりでの作業は止めましょう」と言っています。高齢化が進み、雪下ろしをひとりでするだけでもやっとなのに、ふたりなんているわけがない、というのが地方の現状です。この現状は、きっと雪の降らない地方の人にはわかってもらえないんだろうなぁ、北越雪譜の鈴木牧之の時代とちっとも変っていないと嘆くばかりの雪景色です。しかし、この程度の雪で恨み節を言っているなんて、きっと魚沼や上越の人からは鼻で笑われるに違いありません。ぶつぶつ言っていないで、この雪が終われば春が来ると信じて、気持ちを切り替えて行きましょう。
関東では雪ならぬ花粉が飛んでいるようです。どの地域でもそれぞれ良かったり悪かったりなのでしょう。どこにお住まいでも、どうかお元気でお過ごしください。