旧小山屋旅館取壊し

10月も半ばを過ぎ、朝晩は冷え込みヒーターが必要になってきました。秋の花はそろそろ終わり、野山の紅葉が始まりました。極楽寺の境内も、金木犀の花が終わり、百日紅の葉が落ち、山茶花が咲き始めました。季節が秋から冬へと少しずつ近づいています。

極楽寺の参道を入ると、右に大きな建物があります。旧小山屋旅館です。もう長い間旅館業は行っておらず、誰も住んでいない状態が続きました。その旧小山屋旅館の取り壊しが始まりました。お地蔵様の後ろにある、外壁が赤いトタン板の建物で、あまりに長く存在したので、これが無くなるとどんな風景になるのか、見当もつきません。狭い場所ですから、毎日少しずつ壊されていますが、11月に入ると建物が無くなるのではないかと思います。しばらくぶりにお越しになるという方は、きっとびっくりされると思います。

明治大正昭和と続き、三条の政財界の人々が利用し、また三条座という建物があった時は、興行に来た、美空ひばりなど多くの芸能人も泊ったそうです。

一つの時代が終わったという印象がある取壊し風景です。