師走の大雪
ニュースでも取り上げられていますが、昨日から北陸東北地方を中心に大雪になっています。新潟県は長岡市や魚沼市で1メートルを越える積雪になっています。三条市では、市街地で60センチ、郊外では下田地区などは1メートルを越えていると思われます。消雪パイプが敷設されている市街地は一応交通手段は確保できていますが、逆にその場所は除雪が入らず、消雪の能力が降る勢いに負けて消え残っているところが多く、交通や歩行の妨げになっています。朝、極楽寺の周囲を歩いて写真に撮りましたので、一日でこんなに風景が変わることをご覧ください。
昨日もHPで紹介した、極楽寺参道の朝7時の風景です。
夜にはこのようになりました。
そして、一夜明けて朝5時半の風景です。住職が外の様子を見に歩いています。
夜が明けて、寺の外に出て見ました。木々には雪が積もり、道路標識もはっきりと分かりません。手前が消雪パイプ、向こうが消雪パイプのないの道です。右が實盛寺様、左が宗正寺様です。
消雪パイプのない道や駐車場は雪が積もり、車で通ることも停めることもできません。標識の「みんなで作ろう安心の街」が虚しく聞こえます。みんなで除雪をする、という共助の精神は無くなったようです。私が子どもの頃ですから50年以上前になりますが、子どもが学校に通う前に、大人たちが総出で道を付けて通学路を確保していました。今はそんな風景はあるのでしょうか。
雪が降り積もり道路は困難な状況ですが、ごみ収集車は頑張って市内を回っています。作業員の方がチェーンを付けているところに通りかかりました。出発の時に付けたものが不具合があって直している場面でした。寒い中、有難い事だと頭が下がります。
消雪パイプがあっても、一車線しか確保できず、轍からそれると、雪を抱き込んでスタッグしてしまいます。冬道運転にはシャベルが必須の新潟県です。
中央商店街です。融雪パイプが敷設してあり、交通は確保できていますが、道足が悪くノロノロ運転です。横断歩道があるものの、渡るためには雪の山を越えなければなりません。子どもはやお年寄りは無理ですね。安心の街はどこにあるのでしょうか。
寺に戻ると、お墓がすっぽり雪に埋もれていました。ここまでになると、お墓参りは断念して頂きます。住職がお墓参りに入る人を見かけるといつも、「遭難するなよ!」と声をかけます。墓地の中は誰も雪を触らず降りっぱなしなので見た目よりも深く積もっています。
お地蔵様も雪に覆われ、お顔も見えなくなりました。
最初の写真から24時間でこのような風景になりました。明日迄雪が降り、二日間ほど小康状態になり、また週末には雪の予報が出ています。今年は冬囲いをして正解だったね、といささかがっかりした師走の大雪です。年内に雪下ろしなどという事にならなければいいがと願い、今も雪が降り続く灰色の空を見上げています。