山椒
間もなく5月が終わります。三条では、三条まつりが行列中止。凧合戦(いかがっせん)も中止となり、寂しい5月となりました。
三条まつりの際の代表的なご馳走が、焼き物は川ます、お刺身や吸い物には真鯛を使うのが定番です。そのためか、この時期に鯛のアラがスーパーにもよく並びます。新鮮なものに出会うと購入してお吸い物にしたりアラ煮にします。この料理に欠かせないのが、山椒です。三条まつりの頃に、ちょうど山椒の新芽がでます。若々しい香りが、鯛のお吸い物やアラ煮によく合います。
季節が進み今頃になると、葉は固くなるのであまり使えませんが、実が少しずつ大きくなり、今度は実山椒が楽しめるようになります。昨日実家に出かけた際、山椒にたくさん実がついていたので収穫しました。この実をさっと茹でて水にさらし、水けをきって瓶詰にして冷凍保存します。煮魚を作る際に一年中利用できます。
山椒は葉や実は食べられますし、枝も固くて擂粉木などにも利用できるありがたい木です。とげがあって厄介ですが、家に1本あると嬉しいですね。
季節が進み、野山の木々は、若葉からだんだん濃い緑色に移ってきました。山椒のきれいな緑色に初夏を感じる、そんな一日になりました。
極楽寺では住職のワクチン接種1回目が終わりました。大きな副反応もなく、無事に寺務に励んでおります。日本全国でワクチン接種が進み、日常を取り戻す努力が続けられております。みんなの努力が無にならないように、感染対策をとりながらの生活を、もう少し続けて行きましょう。