令和二年新盆施餓鬼法要が行われました。
本日午前10時より、令和二年新盆施餓鬼法要が行われました。
梅雨明けが遅れ、今にも降りそうな空模様でしたが、始まる頃には雨の心配もなく、雲の合間から青空も顔をだしました。気温はそれほどでもないのですが、猛烈に蒸し暑く、法要にご参加の皆様は黒をお召しになっていらっしゃるので、ずいぶん暑かったのではないかと心配致しました。
入り口で手指消毒をしていただき、お入り頂きました。
堂内は、ご家族ごとに座席指定をし、間隔を空けてお座りいただきました。
10時前に、法要の進行をご説明いたしました。
新盆法要は、お寺の法要に初めて参加するという方が多いものです。普段はおじいちゃんやおばあちゃんにお寺参りは任せているのですが、肝心のそのおじいちゃんやおばあちゃんの新盆ですから、様子が分からないという事になるわけです。そこで、最初に、浄土宗のお念珠のかけ方、ご焼香の仕方、お盆の迎え方などをご説明をいたしました。
皆様お揃いになって、いよいよ法要が始まりました。
本尊様の前にお飾りした、お塔婆やお供物などに住職が洒水をしました。今年は、ようやく咲き始めた、白色の百日紅の一枝を使いました。
皆様と一緒にお念仏をする時も、ウイルスを拡散しないように、手を合わせ、声を出さずに、心の中でお念仏を致しました。
この後、それぞれの新盆に当たった新亡諸霊のご回向を行い、ご参列下さった皆様からご焼香を頂きました。回向が終わって阿弥陀経が静かに流れ、本年の新盆施餓鬼法要は無事に終わりました。
暑い中、お集まりいただき、誠に有難うございました。
この日、三条市で初めて新型コロナウイルス感染者が出たとのニュースが流れました。東京勤務の方が、三条に戻り発症したようです。お盆を控え、帰省を迷っていた方も、諦める人が多くなるのではないでしょうか。これまで行ってきた対策を、更に辛抱強く、気を緩めることなく続ける事で、このコロナ禍を乗り越えて行きたいと改めて思います。
基本をしっかり守り、徒に恐れず、日常生活を送ること、ウイズコロナ、コロナと共に生きていく強い覚悟が求められる日々になると思います。
新盆法要の度に思うのは、ご先祖様のどなたお一人でも欠けたら、今の自分は存在していないということです。亡き人を思い、今をしっかり生きていく。それがコロナ禍にある今も変わらないことを感じた新盆施餓鬼法要でした。