令和三年秋季彼岸会法要
9月23日、極楽寺秋季彼岸会法要が行われました。前日は30度を越える蒸し暑さで翌日の法要が心配されましたが、夜半に大雨が降り、一気に空気が澄んで素晴らしいお彼岸日和になりました。
午前9時半から第一部法要として、ご希望各家の年忌を合同で行う付回向法要が行われました。コロナ禍でご法事も親戚や遠方の家族を呼ぶことができない状況が続き、彼岸付回向を選ばれるご家庭が多くなっています。極楽寺でも参加人数を制限しての法要が続いています。早く感染拡大が収まり、故人を心置きなく偲べる日が来る事を願うばかりです。
11時からの第二部では、最初に佛供米回向を行いました。これは秋彼岸だけの特別回向です。農家のお檀家様が仏様にお供えする佛供米(ぶっくまい)を毎年上げてくださいます。天候に左右されながらご苦労された新米を御供えして、まず秋彼岸法要をスタートさせます。当日ご参加いただける皆様にご着席頂き、指名でのご焼香をお願いいたしました。上の写真でも大きな米袋が写っていますが、これが30キロ袋でお米にして2斗になります。普段から美味しいお米を頂いている新潟でも、新米のおいしさは特別です。毎年このようにお供えくださることに感謝して法要の第一番にご回向をしております。写真奥に見える皆様は、二部一般法要にお越しの方々で、佛供米回向の間はお待ち頂いております。
佛供米回向の後、一般法要に入りました。
ご参加の皆様は、お申込みの経木に洒水を行い法要の開始をお待ちいただきました。
一般法要は、指名による焼香ではなく、お越しになった順番にご焼香を頂きました。住職はその間、経木を一霊ずつ読上げました。その後彼岸特別回向の彼岸回向袋のお読上げをして11時半には法要が終了いたしました。
例年は大きな行事を行う際には天候の事ばかり気になっておりましたが、昨年からはコロナ感染状況を第一に考え準備をするようになりました。この法要でも、入り口での手指のアルコール消毒、検温、マスク着用、二酸化炭素濃度の測定を行いました。令和三年の年中行事はこれで終わりましたが、全行事が変更なく無事行われたことは、ご参加下さったお檀家の皆様のご理解とご協力の賜と心より御礼申し上げます。
後日動画でも法要の様子をご紹介する予定です。お中日を境に気温が下がり始めました。季節が変わったことを感じます。皆様夏の疲れが出るころでございます、お身体大切にお過ごしください。
最後に、秋を感じる写真を2枚紹介します。極楽寺から徒歩5分ほどのところに三条信用金庫中央支店があります。その駐車場わきの植え込みのドウダンツツジの脇に可愛いキノコを見付けました。メルヘンだなぁとパチリ。妖精が顔を出しそうです。このドウダンツツジが色づくのももうすぐです。秋の穏やかな日よりを楽しみたいと思います。