ポッポ焼き
真宗大谷派三条別院の参道に当たる本寺小路では、2年ぶりのお取り越の露店が出店しています。コロナ禍という事もあり、例年の半分くらいのスペースで、出店数も少なくなっていますが、待っていたポッポ焼きの店が2軒でていました。こういった場合、なぜか両方とも繁盛する、という訳ではなく片方は閑古鳥が鳴いていました。
早速繁盛している方に並びました。露店の方が、何故向こうに行かないんだろう、と言っていましたが、自分の店の方が何倍も繁盛しているのですから、悪い気はしないでしょうね。本当に何故でしょう。ポッポ焼きは、小麦粉と黒糖を水で溶いてあとは何が入っているか分かりませんが素朴な食べ物です。それを一つに10本の細い溝が入っている焼き型に流して、下から火を当て焼くお菓子です。このお店では、同時に4つの焼き型で作業をしていました。その機械に小さいけれど、蒸気機関車の煙突のようなものがあり、そこから蒸気が出ていくので、汽車ポッポの「ポッポ」かしらと勝手に理解しています。
言葉で説明しても何ですから、写真を撮ってきました。
三条にすれば5人も並べば大行列です。ここでは、10人位並んでいますね。向こうに見えるのが別院の本堂の大屋根です。
サラダオイルのボトルの向こうに湯気が出ているのが見えるでしょうか。それが蒸気ですね。
焼きたての熱いのを紙に包み、袋に入れてくれます。9本300円、15本500円、21本700円です、30本1000円です。3本100円という事ですね。皆さん、何を何袋と言って、たくさん購入していきます。極楽寺はこの場所から徒歩5分ほどですから、アツアツを食べることができますが、長時間持ち帰る人は、袋がぐっしょりとなってしまいます。冷たくなってもそのままでも食べられるし、電子レンジやオーブントースターで温めれば、おいしくいただけます。
明日までお天気のようですが、その後はぐんぐん気温が下がる予報です。冬の入り口に来ていると感じます。桜も葉っぱが落ちて、そうだ、墓地の桜に花が付くころだと、近づいてみたら、3か所ほどに花がついていました。毎年ご紹介していますが、不思議な桜で、お天気がいいとちらちら咲いて、天気が悪くなると花が見えなくなります。それを来年3月頃まで繰り返します。普通の桜が咲く4月には完全に終わり、葉っぱだけになります。お墓参りにお越しになる際は、墓地の真ん中にある、細い桜に近づいてみてください。お天気のいい日はきっと花が咲いていると思います。
これから寒くなりますが、どなた様も風邪など引かぬよう、またコロナも少なくなったとはいえ、ブレークスルー感染も多発しています。マスク、手洗い、三密回避を励行してインフルエンザも、新型コロナも撃退して元気で過ごしましょう。