明日は塔婆施餓鬼法要

明日、山の日の祝日に令和二年極楽寺塔婆施餓鬼法要が行われます。新型コロナウイルス感染予防を第一として法要の行い方を模索し、例年とは違いますが、お盆供養の行事を今年も行う事が出来る運びとなりました。

いつもなら、定刻にお檀家の皆様に本堂にお集まりいただき、1時間半の法要にご参加いただいておりました。

今、回避すべき最も大切なものは、「三密」と言われております。密接、密集、密閉です。夏の本堂は建具を取り払い開放的ですので、密閉にはなりませんが、150名様が1時間半の法要に参加下さるのは、間違いなく、密接であり、密集です。

今年は、この密を防ぐために、①一か所に集めてご供養しておりましたお塔婆を本堂の周りにぐるりと立てまわし、引き取り時の密を避けました。②長い時間、大勢の方が同じ場所で過ごすことを避けるため、本堂に椅子を置かず、お越しになった順番にご焼香いただくことにしました。そのため、時差出勤ならぬ、時差ご参詣をお願いいたしました。

そして、感染予防のため、マスク着用と、入り口で手指のアルコール消毒をお願いいたします。また、人や物との接触をなるべく減らすため、下足はご自分で下足棚に置いていただく方法を取らせていただきます。

このように、お願いばかりの法要となりますが、新型ウイルスの収束が全く見えない今、新しい法要の形としてこの方法を取らせていただくことになりました。

このウイルスにどう対応したら正解なのか、誰も知りません。正解が分からない今は、これが最善だろうという方法を取って進めて行くしかないような気が致します。

いつもと違うからこそ、いつも以上に心を込めて法要を執り行いたいと思います。準備が整った本堂を少しご紹介します。

入り口には下足棚を設置。向こうには、冷水器がありますが、コップを清潔に引き出せるよう、アルコール消毒剤を置き、柱にボトルホルダーを取り付けました。

本堂に入り焼香盤に向かいますが、ご焼香の際に密にならないよう、畳に目印を貼らせていただきました。人数が増える場合は、本堂への入堂制限をさせて頂きますこと、ご了承賜りたいと存じます。

いつもは一か所に並べるお塔婆を本堂をぐるりと囲むように立てまわしました。ご焼香がおすみになった方から、お塔婆をお引きとり頂きます。その後、御供物をお受け取りになり、本堂を退出して頂き、お墓にお塔婆を建立しお盆供養を行っていただくことになります。

御内陣には、いつもは阿弥陀様がおられますが、施餓鬼法要では、その前に五如来様のお軸をお飾りし、施餓鬼檀を設置いたします。施餓鬼檀には、スイカや野菜、御霊供膳など食べ物をたくさんお供えし、お盆らしい飾りつけになります。

明日は、33度になる予報が出ております。猛暑だった昨年よりは幾分楽な法要になりそうです。しかし、猛暑の中マスクをしての行動ですから、くれぐれも熱中症にならないよう、水分補給を心がけて頂きたいと存じます。

皆様がご無事に法要にご参加下さり、今年のお檀家様各家のお盆供養が無事に始まりますよう、極楽寺一同、精一杯務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。