冬支度

本格的な雪の便りが聞かれる前に、新潟では冬支度が忙しく行われています。

極楽寺では、護持会事業として建物、樹木の冬囲いと消雪パイプのノズル調整を行います。第一弾として樹木の冬囲いが11月21日・24日で行われました。今年は寒い冬になりそうで、樹木もこれで一安心です。建物の冬囲いと消雪パイプのノズル調整は作業が立て込んでいるらしく、もう少し後になりそうです。雪が降ろうと振降るまいと、みんなが一斉に同じ作業に入るわけですから、業者も大忙しです。

家庭内でも、それぞれのお宅で冬支度が始まります。保存食としての漬物と、野菜の貯蔵です。今はスーパーでいつでも食材が手に入りますから、昔ほどではないのですが、農家の方が収穫した大根・白菜・長ネギ・ゴボウなどをある程度の量購入して涼しい場所に保存します。極楽寺では農家の方から頂いたりした野菜を廊下の下に貯蔵し、一冬それを食べて過ごします。3月頃まで食べつなぐという昔ながらの方法を取り入れています。これは寒い新潟の寒いお寺だから出来る保存かも知れません。

また、保存食としての漬物ですが、先代の寺庭から引き継いだ割合で沢庵を漬け込みます。毎年20本の大根を漬け、3月まで食べ続けます。米ぬか・塩・砂糖少々・赤トウガラシだけのシンプルな漬け方です。

白菜は浅漬けですが、二度漬けをしています。一度目は塩のみで水が上がってきたら、二度目に昆布やユヅを入れて漬け込みます。沢庵も白菜漬けも冬の食卓に欠かせない品です。

一つひとつの作業を通して、冬に一歩ずつ近づいている三条です。

明日から気温がぐんと下がる予報です。どなた様も風邪など引かぬようお気をつけてお過ごしください。