令和二年秋季彼岸会法要

今年の秋彼岸法要が終わりました。

新型コロナウイルスの収束が見通せない今、皆様に安心してお参りいただく方法として、今年は法要を二部制にし、お参りの皆様の分散を図りました。

秋季彼岸会法要第一部は年忌の付回向とその参加者の彼岸供養を行いました。皆様、感染予防を考慮してか、ご家族のみのお参りで、全体で20名ほどのご参加でした。9時半から40分ほどをかけて、年忌のご回向と、彼岸供養を順番に行い、ご焼香を頂きました。

 

第一部終了後、堂内の設営を変更し、10時半には、第二部参加者のご入場を開始いたしました。

第二部では、経木供養が行われますが、例年ですと、住職が経木を読上げ、その後指名焼香をしていただくのですが、長い時間着席頂くことを回避するため、経木灌頂をさせて頂くことになりました。住職がお申し込みの経木名簿を読上げ、御供養している間に、申込み下さった経木を洒水して(経木灌頂)、お持ちいただき、お越しになった順番にご焼香してお帰り頂くという法要の形になりました。経木に洒水するのは初めてで、皆様戸惑われていましたが、経木灌頂の場面では、皆様厳粛な面持ちで洒水をお受け下さいました。

11時より始まった秋季彼岸会法要第二部は佛供米回向と彼岸供養を行いました。佛供米回向は秋彼岸だけの特別回向で、農家のお檀家様が一年苦労して収穫したお米を、仏様にお供えくださいます。そのご苦労に先ず感謝しご回向して、法要をスタートさせるものです。今年も、7軒の方が佛供米を上げてくださいました。誠に有難うございました。その後、総代様の経木供養に入り、ここまでが指名焼香とさせて頂きました。

その後、お待ちいただいた皆様から順番にご焼香を頂きました。ご案内では、11時から40分間法要が行われるとお伝えしていましたが、皆様きちんと時間を守り、ご参詣くださいました。いつもと違う方法でしたが、いつもと同じ厳粛な気持ちでご参加いただいたような気がいたします。

コロナ禍が続く今、予定を立てるという事が全くできない状態ですが、それでも日々こうやって過ごせることに感謝したいと改めて感じた秋季彼岸会法要でした。無事法要を執り行う事ができた事、ご参詣の皆様にお申込み下さった皆様に感謝申し上げます。ご欠席の皆様の経木も、極楽寺で経木灌頂し、お一人ずつご供養をさせて頂きました。

境内では萩が満開で爽やかな秋の風に揺れていました。お墓にはたくさんの花が飾られ蝋燭の火、線香の煙がたなびいていました。秋の彼岸を境に季節は秋から冬へと進んでいきます。朝晩の気温もぐんと下がりました。どなた様もお体を大切に、お元気でお過ごしくださいますようお祈り申し上げます。

後日、当ブログにて、法要の動画をアップする予定です。ご覧いただければ幸いと存じます。