パプリカ 新日本フィルより
5月31日、NHKBS1で「はなれてひとつに奏でる」という番組が放送されました。
新型コロナウイルスで外出自粛が要請されていた時、音と音を重ねて喜びを見出したり、聴いてくれる人たちの前で演奏して、音を届けることを喜びとしてそれを職業としていた人たちが、その音を届けられない現実に苦しんでいました。この番組は、その人たち、新日本フィルハーモニーの楽団員の皆さんが、まったく別の場所からそれぞれの演奏をリモートで届けてまとめた番組でした。
番組は50分間で、自粛の間の、それぞれの思いを語り、パプリカを演奏してくれました。
この動画は最後にまとまったパプリカの演奏が5分間にわたって納められています。最初の2分ほどは、それぞれのパートが集まっている様子などが映り、その後に演奏が始まります。
パプリカは東京オリンピックの応援ソングとして作られ、日本中に広まっており、みんなが知っているメロディーです。歌詞も希望に満ちたもので、本来なら今頃ワクワクした気持ちでこの曲や、子どもたちが歌い踊る映像を見ていたはずでした。
新型コロナウイルスは世界中、どの職業の人にも、どの年代の人にも大きな影を落としました。演奏を生業としている人たちも同じことです。それでも、この希望の曲を届けてくれた事に感謝したいと思います。
ウイルス蔓延の前と同じ日常は戻らないかもしれませんが、映画を見たり、音楽を聴いたり、スポーツ観戦を楽しんだりできる環境になったら、自分の興味に合わせて、自分も楽しみ、それを生きる糧にしている人たちを応援できる、そんなことが一日も早く訪れる事を願っています。