疫病退散祈願

新型コロナウイルス感染拡大のために、緊急事態宣言が5月末日まで延長になりました。

社会を壊し、経済を壊し、人と人のつながりを壊す、大変やっかいなウイルスが世界中に蔓延してしまいました。各地でずっと大切に守り続けてきた様々な行事がほぼすべて中止になっています。

三条でも、5月15日の三条まつりの御巡幸が中止になり、6月の凧合戦、7月の夏祭りと中止が発表され、寂しい限りです。

極楽寺では、3月の春彼岸法要の縮小開催、4月の護持会総会の中止、そして6月に予定されておりました、地蔵様祭りを中止にいたしました。

地蔵様の祭礼は、参道にいらっしゃる大きなお地蔵様に毎年お子様の無事の成長と知恵が授かりますようにと、6月第三日曜日に行い、併せて護持会主催の「♪おはなし音楽会」を開催して皆様から楽しんでいただいておりました。

3月からウイルス蔓延による自粛が始まり、お寺に集まっていただく行事を取りやめたり縮小したり、息をつめて生活しています。だんだん、何もせずにこの災禍の中を過ごすことが息苦しく不安感が大きくなってまいりました。何か、皆様のお気持ちが安らぐ方法はないと考え、華頂誌5月号のお便りでお伝えしたように、朝7時50分にご一緒にお念仏をいたしましょう、と始めました。皆様や阿弥陀様、ご先祖様とつながっているという思いからか、少し心が平穏になったような気がいたします。

そして、この度、極楽寺地蔵様祭り特別編として、疫病退散祈願を行う事といたしました。

今、世間で「アマビエ」という可愛い妖怪がいろいろなメディアで取り上げられています。「アマビエ」とは、弘化3年(1846年)に現在の熊本県に出現し、疫病から人々を守ったという伝説の妖怪です。当時の瓦版で、「疫病が流行したら、私の姿を映して人々に見せるように」と伝えて海に消えたと書かれています。このアマビエをかわいいシールにして「疫病退散御守」を作成いたしました。極楽寺有縁の皆様が、この災禍の時代を無事に乗り切って、元気でお過ごしくださいますようにと、5月6日(大安)に極楽寺本堂においてこの「アマビエ疫病退散御守」を御本尊様にお供えして、「疫病退散祈願」を行いました。その時の模様を動画にまとめました。是非ご覧ください。また、本来地蔵様祭りを予定していた、6月21日(日)に疫病退散祈願祭を行います。その時の様子も動画にしてアップする予定です。

極楽寺有縁の皆様には、地蔵様祭り特別編についてのご案内と、「疫病退散アマビエ御守」を本日発送いたしました。間もなくお手許に届くと思います。このお守りシールをお薬手帖に貼ったり、鞄の中に入れたり、スマートフォンのカバーに貼ったりして、みんなで疫病を退散させましょう!

一日も早くこの疫病が終息し、皆様にとって平穏な生活が戻りますようにとお祈りします。