令和6年秋季彼岸会法要

9月22日、秋季彼岸会法要が行われました。今年はうるう年の為、22日の実施になりました。三連休の真ん中、気温も下がる予報でホッとしておりましたが、前日の21日から、能登半島から伸びる前線で、大変な豪雨の中での準備そして法要となりました。
お越しになる皆様に、大変な雨の中ありがとうございます、とお声掛けすると、能登に比べれば、と皆さん能登半島の地震に続いての大災害に言葉もないというご様子でした。
一日も早く復旧し、安心してお過ごしになれる日が来る事を祈っております。

第一部の付回向法要は9時半から、第二部の秋彼岸法要は11時からです。予報ではその時刻が最も雨の量も風の強さもピークになるという数字が出ておりました。
横殴りの雨の中お越しになる皆様のためにタオルをご用意し、濡れた衣服を拭いて頂きました。


御内陣には年忌塔婆が並び、準備が整いました。

9時半の予定で15分前にご着席をお願いしたところこの荒天の中でも早くお越しになり、10分前に法要を開始いたしました。この度は、住職と副住職でお勤めをさせて頂きました。
各家の年忌ご回向を行い、皆様ご一緒にお念仏をしたり、お十念をしたり外は土砂降りですが、心静かに手を合わせて頂きました。



皆様にご焼香を頂き、最後に年忌塔婆をお墓に建立して頂き法要を終わりました。
続いての第二部は、佛供米回向から始まる秋彼岸法要です。

経木灌頂を終えて、皆様座席で開始までお待ちいただきました。


佛供米をお上げ下さった農家のお檀家様、そして総代様から指名焼香をしていただきました。

その後皆様からご焼香を頂きました。その間、住職と副住職がお申し込みの経木供養を続けておりました。



雨が激しかったのに、欠席の方もおらず、大勢の皆様から法要にご参加いただきました。誠に有難い事でございました。
ご焼香の後は、お申込み頂いた彼岸精進弁当をお受け取り頂きました。今年も前日から作り始め、当日は午前7時から煮物の煮直しや当日しかできない和え物酢の物、そして盛付作業と、皆で力を合わせ心を込めて作らせて頂きました。



今年の秋彼岸も、お弁当は大好評で1週間前には締め切りをさせて頂きました。前回締切に当たった皆様が早めにお申し込みになり、必要数を10個増やし、90個をお届けさせて頂きました。仏様にお供えする分、そしてお手伝いの皆様の分も含めて110個のお弁当を作りました。お米はお檀家様丹精の新米コシヒカリ、使っている野菜や乾物も三条産や新潟県産を中心に使用させて頂きました。埼玉の親戚から彩りも美しく、美味しいさつま芋も届きました。また極楽寺名物のジャガイモのクルミ和えも、クルミの和え衣をたっぷり使っています。新潟名産の紅色の食用菊「柿の素」も入りました。秋の味覚満載のお弁当です。皆様から「美味しかった」とのお言葉を頼りに、また来年も頑張ってお弁当を作りたいと思います。
法要が終わり、皆様のご帰宅時間になると、有難い事に雨も小降りになり、時々日が差してきました。
来るときは土砂降り、帰りは晴れるとなると増えるのが傘の忘れ物です。お忘れに気づかれた方は、寺で保管しておりますので、ついでの際にお越しください。

今年は法然上人が浄土宗をお開きになり850年目となります。その年の秋彼岸会法要で災害級の雨が降る中、皆様からお越しいただき、法要にご参加いただきました事、誠に有難く心より御礼申し上げます。
この次は年末の一年の年忌總回向が12月31日の午後3時からになります。
ここまで無事に法要を執り行う事ができ、安堵しております。
諺通り、秋の空気に代わり涼しくなってまいりました。
暑い夏の疲れがでる頃でございます。
皆様お体大切にお過ごしになり、来春の春季彼岸会法要でお会いしたいと存じます。
今年一年の法要にご参加いただき、誠に有難うございました。