霜月
夏の異常気象から、ずっとその異常さは続いているのかもしれません。
霜月に入っても気温が25度を下回らない日々。10月初旬に一時寒くなり慌ててストーブを設置したものの、利用はほんのわずかです。
お取り越し荒れと言われみぞれ交じりのお天気も覚悟する、この時期行われる「お取り越し」真宗大谷派三条別院の報恩講ですが、秋のお彼岸かしらという過ごしやすい法要になっているようです。
宗派の違う私たちにとってのお楽しみは、三条別院門前に出店する露店で、ポッポ焼きやたこ焼きを買う事です。
ところが今年は、露店の数がびっくりするほど少なく、数える程しか出ていませんでした。
例年なら、この場所もいっぱいに出ていたはずなんですが、奥の方にひっそりと並んでいます。
通行の妨げになっているためか、それとも参詣客が減って露店を出すメリットが亡くなったのか、理由は分かりませんが、10軒くらいしか並んでおらず、ちょっと寂しい感じでした。
近所の飲食店の方に聞いたら、最盛期は400軒以上が軒を並べて出店していたとのことです。
それでもポッポ焼きを買ったり、お昼にはお好み焼きを食べたりと、少しお取り越しのお祭り気分を味わいました。
焼きたてが美味しいのですが、冷めてもそれなりに美味しいものです。小麦粉に黒糖を入れて水で溶いた材料を焼くだけの素朴な食べ物ですが、5月の三条まつりと、このお取り越しの2回のチャンスを逃すまいと、毎年買って食べています。
異常な暖かさは草花にも影響しているのか、テッセンが咲いていました。
また近所のお寺様の門前には、可憐なシュウメイギクが咲いています。例年ならお彼岸の後くらいから満開になり、今頃はとっくに散っているのですが、今朝通ったら美しく咲いていましたので、写真を撮らせて頂きました。
暖かいものの、紅葉は進み、あちこちに盛大に落ち葉がたまっています。車で走ったら美しい絨毯のような場所を目にしましたので、写真を撮りました。
極楽寺でも、参道入り口のハクモクレン、参道脇の百日紅、玄関前の枝垂れ桜など毎日盛大に葉っぱを落とし、落ち葉掃きに追われています。
墓地では、山茶花が咲き始めました。来週半ばには気温がぐんと下がる予報で、それまでは晴れた日にはせっせと落ち葉掃きをしなければと、ちょっとうんざりしています。
墓地を回っていたら、小さなケイトウが紅葉していました。お墓にお供えしたお花から種が落ちて、今頃小さな花を咲かせています。10センチほどの高さの、なんともかわいい姿でつい写真をとりました。
最後の晩秋の話題は芋蕎麦です。近所の「今泉」とういうお蕎麦屋さんで出しています。いつもは普通のおそばですが、秋が深まり山芋(自然薯)が取れだすと、つなぎに山芋を使った通称「芋蕎麦」を提供してくれます。普通のお蕎麦もあるのですが、こちらの方が値段が少し高くなっています。ちょっと高くても、価値ある美味しいおそばです。三条別院裏にあるお店です。近くにお越しの方はこの時期だけの味を是非お楽しみください。住職が食べかけて慌てて写真を撮ったため、割りばしが丼に突っ込まれたままで、ちょっとお行儀の悪い写真になってしまいました。写真からも、もっちりとした食感を感じて頂ければと思います。
毎日暖かいのは有難いけれど、作物の出来はおかしいし、咲く花は初夏の花だったり、時期がずれたりと、不思議な気候になっています。
今朝、住職が外にスマホを持って出てきてくれというので行くと、きれいな朝焼けが広がっていました。朝6時に撮影しました。
あまりに暖かいので、植木屋さんに冬囲いの連絡を忘れていました。寒くなるのか、暖かいままなのか、暖かいままであっても冬支度はしなければならず、雪国とは厄介なものだとこの時期になると思います。
天候が不順なこの頃です。インフルエンザも流行しています。どうかお体大切にお過ごしくだし。